卵殻手

江戸時代より、平戸藩三川内皿山でのみ焼かれ「卵殻手(らんかくで)・egg shell」と呼ばれた極薄手の磁器があります。生地は純白で描かれた模様が透けて見え、手取りは軽くその重さを感じないほどでした。 平戸藩主より、「箸より軽い茶碗を作れ」との命により始まった「卵殻手」の制作。「卵殻手」は、長崎出島に立ち寄ったカピタン達の目に留まりヨーロッパへ輸出されました。器は卵の殻の様に薄いことから、卵殻手「egg shell エッグシェル」と呼ばれ輸出先のヨーロッパで人気を博したのです。 その後、「卵殻手」の技術は、途絶えてしまいましたが、2006年その再現に成功いたしました。100年ぶりに蘇った「卵殻手」はさらに完成度を高め、2009年には二度にわたって皇太子殿下へ献上されました。

 

「卵殻手」の定義は、

1.網代陶石を使用する

2.手作りで成型する

3.起こし焼きで焼成する(逆さまに置いて焼かない!)

この三つが備わっていないと、「卵殻手」と呼ばれる資格はありません。


九十九島 唐子絵 鉢 w20.5×h6.5

 

天皇陛下に献上された 鉢の写し。

   

天皇献上品

 

天皇陛下へ金子原二郎長崎県知事より五光窯特製の「九十九島唐子絵鉢」が献上されました。


 

関東地区では、「伝統工芸 青山スクエア」に展示されており、実際に手に取って買うことができます。