作家紹介
五光窯は陶芸家「十三代 平戸藤祥 藤本岳英」と陶画家「藤本 江里子」のアトリエです。卵殻手、唐子絵、結晶などの三川内焼作品および一般的な食器製品を製作しています。
十三代 平戸藤祥 藤本岳英について
陶号 平戸藤祥は、1637年(寛永14年)初代当主の藤本治左衛門が平戸松浦藩御用窯である官窯三川内窯創設のおりに窯方五家の一人として 拝命参加した時に始まります。 その後、平戸オランダ商館から長崎の出島にオランダ貿易の拠点が移されると天保年間(1830~)に藩主より「陶閲館」の屋号と看板を拝領し、「大日本藤本造」の銘でヨーロッパへ輸出するようになり、平戸藤祥窯も黄金期を迎えました。 現在の十三代目は平戸三川内焼の伝統を継承し、「卵殻手」など新たな作品を創造する作家として活動しています。
1958年 | 三川内皿山生まれ ろくろを現代の名工「田沢大助」に学ぶ。 染付けを伝統工芸士「中里恒光」・「池田鶴寿」両氏に学ぶ。 磁器薄肉彫刻を有田の名工「杉原一壷」に学ぶ。 フュージョン・ファイヴ協同組合にて、新型窯業炉を用い窯変・辰砂などの技術を研究する。 磁器焼成を窯業研究家「門司繁」に学ぶ。 磁器製土を元窯業技術センター所長「関秀哉」・「宮崎義郎」両氏に学ぶ。 |
2003年 | 古平戸の研究をへて、天保年間の技法「卵殻手(エッグシェル)」の研究 開始。 |
2006年 | 古文書を調査し、卵殻手を再現することに成功。 4月 スゥエーデン国王・王妃両陛下へ「卵殻手・染付唐子絵コーヒー碗皿」が献上される。 6月 大江健三郎氏へ「卵殻手・平戸唐草紋コーヒー碗皿」が謹呈される。 |
2007年 | 1月 坂本龍馬が愛用した「亀山焼」蓋茶碗を研究し、独自に望龍碗(もうりゅうわん)として再現。 |
2009年 | 3月 長崎の器として「亀山龍」シリーズを創作し、商標を取得。 9月と12月の二度、皇太子殿下へ「卵殻手 太白コーヒー碗揃」が献上される。 |
中国「官窯」を研究し「温潤手」を完成さす。 | |
2012年 | 5月、台湾の大学「美和科技大学」および「台南芸術大学」にて 「作り手から見た官窯磁器」との演題で講演。 12月、長崎県より「常陸宮正仁親王」へ「卵殻手 珈琲碗皿」が献上される。 |
2013年 | 9月 天正少年使節団をモチーフとした磁器シリーズを発表する。 |
2015年 | スターサファイアと磁器との融合に成功。東京青山で発表する。 |
2016年 | ニューヨーク、日本クラブにて展示会、アダムスギャラリーにて個展 |
藤本江里子ついて
伝統工芸士・一級技能士
1996年 | ながさき陶磁展初出展、入選。 |
1998年 | 三川内陶磁器作品展入賞。 |
2000年 | ながさき陶磁展入賞。 五光窯専属デザイナーとして陶画に専念する。 日蘭交流400年を記念し、『おらんだ唐子』をデザインし、佐世保市長推奨を受ける。 |
2002年 | 平成14年度長崎県版年賀」はがきのデザインに「独楽回し」が採用される。 |
2003年 | 「薄胎九十九島唐子鉢」天皇陛下へ献上される。 |
2006年 | 極薄手磁器「卵殻手」の絵付の研究。染付および金襴二度焼を再現。 |
2007年 | 「卵殻手海唐子絵珈琲碗皿」がスウェーデン国王王妃両陛下に献上される。 |
2008年 | 長崎空港エントランス「陶壁画・長崎の祭り」制作(JAL側3枚) |
2009年 | 坂本龍馬の器「望龍碗」の染付の研究・写しの制作。 |
2011年 | 「温潤手」の染付・蘇麻離青の研究。作品制作。 |
2016年 | ニューヨーク展示会にて絵付実演。 |